わたし、職業はITエンジニアです。
主に、プロジェクトマネジメントを担当しながら、顧客に提案する立場にいます。
そんなわたしは数年前に情報技術者試験のPMを取得しました。
エンジニアとして、資格が必要か、不要かという議論は昔からあります。
「エンジニアは経験が全てだ!」という意見に対して、何ら反対する余地はないと思います。
実際に現場で便りになるのは経験豊富なエンジニアですもんね。
でも、転職や、自信のキャリアを考えたときには資格というものは1つの指標になると思います。
とくに転職市場ではまだまだ資格でフィルタリングされることがありますね。
私の例ですと、転職サイトで資格を登録する前と後ではスカウトの数が4,5倍増えました。
ですので私は資格に対して
「実務ではそんなに必要ないけども、自信のキャリアアップのためには不可欠」
と考え、資格の取得に対しては積極的に動くようにしています。
ということで、今回はプロジェクトマネージャーを受験するにあたって私の勉強の仕方についてご紹介です。
IPA 情報処理技術者試験について
ご存知の方も多いかもしれませんが、一応ご紹介です。
IPAとは独立行政法人情報処理推進機構のことで、今回ターゲットとしているプロジェクトマネージャーの試験の運営をしている団体です。
簡単な試験としては
がありますね。
うえの2つは新入社員はまずこれをとれと言われるようなものです。
(といっても私は持っていないという…)
その上に高度試験としていくつもの試験があり、その1つがプロジェクトマネージャーです。
そもそも、情報処理技術者試験は春と秋の年二回あるのですが、高度試験のうちいくつかは、春、もしくは秋の年一回のものが多いです。
今回ターゲットのプロジェクトマネージャーは春の試験です。
ですので、12月くらいから始めるのがちょうどいいですね。
プロジェクトマネージャー試験について
プロジェクトマネージャーの試験は4つの試験にパスする必要があります。
- 午前Ⅰ:ITの一般的な内容を問われるマークシート式の問題
- 午前Ⅱ:プロジェクトマネージャーとしての専門知識を問われるマークシート形式の問題
- 午後Ⅰ:プロジェクトマネージャーとしてどうすべきかを問われる記述式の問題
- 午後Ⅱ:プロジェクトマネージャーとしての経験、知識を問われる論述式の問題
これら全てにおいて合格点をとることではれて合格となります。
なかなか険しい道ですね。
なお午前Ⅰに関しては、免除される条件もありますので、是非、免除しておきたいところ。
その内容はこのあと説明します。
プロジェクトマネージャーとは、その名の通り、プロジェクトをマネジメント(管理)する人です。
プロジェクトをマネジメントする力はIT業界だけのスキルではないものです。
ですので、IT業界はもちろん、その他の業界に転職する際にも使える資格だと考え、このスキルを伸ばそうと思っていました。
公的資格ですし、転職市場ではそこそこ使える資格だと思っています。
午前Ⅰの勉強方法
午前ⅠはITの一般的な知識を問う問題です。
といいながら、この内容が一般的な知識かどうかは非常に疑問が残ります。
いわゆる情報処理試験の問題っぽい問題が出ますね。
例としてはこんな感じのもの
まぁ実務で使うことはないですよね。
ですので、こういう教科だと思って勉強しましょう。
とにかく過去問を解くことが勉強法のすべてですね。
過去問さえやっておけば問題なくクリアできると思います。
過去問と選択肢も全く同じ問題もいくつか出ますので、考えずとも回答できるものもあるでしょう。
とくに計算問題は、慣れないと理解できないものもあります。
そこにたくさんの時間をかけるのは勿体ないので、まずは飛ばしておきましょう。
そういう問題はまずはほっておいて、どんどん勉強を進めましょう。
なお、こちらの区分は免除されることがあります。
その条件は、
①応用情報技術者試験(AP)に合格
②情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格
③情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績をとる
です。
できればAPに合格しておきたいものです。
過去問はIPAのサイトから入手できます。
午前Ⅱの勉強方法
午前Ⅱはプロジェクトマネージャーとしての知識を問われます。
おもにPMBOKの知識が必要ですね。
こんな感じの問題が出題されます。
こちらはPMBOKという国際標準の知識を得ることができるので勉強する価値は多いにあると思いますよ。
この試験をパスしたあとにPMP(Project Management Proffessional)を受験する足がかりになります。
余談ですが、私はPMPを先に取得していたので、こちらの区分は簡単に感じました。
過去問が基本なのですが、過去問だけだと少し怖いです。
半分くらいが過去問で合格レベルが60%以上なので、少し足りない可能性があります。
そこで、もちろんPMBOKを一から勉強してもいいのですが、それだと時間がかかり過ぎます。
私がおすすめしたいのはこちらの書籍です。
これをやっておいて、不明点をなくしておくと、合格レベルの知識が手に入ると思います。
なお、午前の勉強方法については以下の記事で詳しく説明していますので、御覧ください。
関連記事:情報処理技術者試験プロジェクトマネージャーの午前Ⅰ&Ⅱの勉強の仕方(実際のアウトプットあり)
午後Ⅰの勉強方法
午前Ⅱの知識があればはっきり行って国語の問題です。
昔、国語ができた人であれば、そこそこいけるんじゃないでしょか?
もちろん、プロジェクトマネージャーとしてどう振る舞うべきかというポリシーのようなものは必要ですが、基本は問題文にかかれていることを抽出することになります。
問題になれるために過去問を解いておくことは必要ですね。
それでも、1ヶ月くらい前に用意しておけばよいかと思います。
参考書としては、午後Ⅰ、Ⅱともに使えるこちらの参考書がいいですよ。
午後Ⅱの勉強方法
最難関の午後Ⅱです。
論述式ですので、基本的には自由形式での記載になります。
が、解き方があります。
この解き方を学んでおかないと正解がわからないです。
そもそも論述式なので、正解、不正解を切り分けることができません。
いかに減点されずに、問題で言われていることに反応するかが合否の鍵です。
そこで、勉強方法が重要になります。
まずは、論文の書き方を覚えてください。
こちらの本にその方法が記載されています。
まずは、骨子という設計図のようなものを作ってからでないと合格できる論文はかけないでしょう。
詳しくは参考書を参考にしてください。
論述式の試験は事前にネタの準備が必要です。
ご自身の経験であれば、ベストですが、作り話でも大丈夫です。
そのネタから問題に対して骨子を作り、論文を書いていきます。
私は実際に3本のネタを準備しておきました。
そのうち1本がハマったので、スラスラ書けましたよ。
なお、論文を書く時間はおそらく、ギリギリです。
スラスラ書けてギリギリだと思います。
練習しないと足りないですね。
試験までに3本くらいは論文を書いて時間を計測しておきましょう。
午後の勉強方法に関しても別の記事でまとめてます。
関連記事:情報処理技術者試験プロジェクトマネージャーの午後Ⅰ&Ⅱの勉強の仕方(論文のネタあり)
まとめ
ということで、今回は主にプロジェクトマネージャーがどういった試験か、そしてどういう風に勉強すればいいかをご紹介しました。
共通して言えることは過去問です。
とにかく、手に入る過去問はすべてやりましょう。
勉強を始めるタイミングは遅くとも3ヶ月前には始めたいですね。
ちなみに私は4ヶ月前からはじめました。
実際のプロジェクトマネジメント同様、WBSを作ってガントチャートを作って勉強の計画をたてました。
ぜひ、計画的に学習をすすめて、転職市場で有利と言われるプロジェクトマネージャーの資格を取得しましょう!